陶芸教室で使用する釉薬の種類と特徴

陶芸教室では、釉薬を掛けずに焼き締めで完成させる作品がない訳ではありません。
ですが大半の作品には、釉薬を掛けて焼成するのが基本です。
なぜかというと、釉薬を掛ける事で、粘土で作られた器の表面にガラス状の薄い膜が出来ます。
その薄い膜のおかげで、器の強度が増し、酸の腐食を予防するなど耐久性が高まります。

また何よりも釉薬の原料によって、様々な色合いの器になり、それが陶芸の魅力になっていると言えるでしょう。
釉薬にはどれぐらいの種類があるのかというと、数えきれないほど存在しています。
なぜかというと、釉薬種だけで70種類以上あり、それを各陶芸教室によって調合しオリジナル釉薬を作るからです。

では釉薬には、どのような種類がありどのような特徴があるのか紹介していきます。

「透明釉」は、言葉通り無色透明の釉薬の事です。
粘土本来の色をそのまま生かす事が出来、素朴な仕上がりになります。
釉薬を無色透明にする事で、絵付けがよく目立つため、絵付けを目立たせたい時には透明釉を掛けましょう。

透明釉には、石灰や長石が調合されています。
石灰が高温で溶けて、長石が粘土に接着しガラスの薄い膜になる働きがあります。

「マット釉」とは、不透明で光沢がないツヤ消しの効果がある釉薬です。
光沢がないために、落ち着いた質感の器になります。

なぜ不透明で光沢がない状態になるのかというと、釉薬の中にわざと溶けきれない結晶を混ぜます。
結晶がある事で、光が乱反射を起こし不透明に見えるという訳です。
マット釉の調合例はいろいろありますが、長石、土灰、硅石でも作れます。

「青磁釉」は、釉薬に微量な鉄分を含むため、まるで青磁のように青~緑に発色します。
酸素が少ない還元焼成なら青色に、酸素が十分な酸化焼成なら黄色になります。

陶芸が盛んな瀬戸焼きや美濃焼きは、青磁釉の釉薬を使用して作る器の代表格です。
調合の際に、草木灰を混ぜると発色は不安定になりますが、温かみのある発色になります。
歴史の長い釉薬で、発色に多様性があり、調合する人によって発色が大きく変わるのが特徴だと言えます。

「乳濁釉」は、言葉通り白く濁っている釉薬です。
なぜ濁ってしまうのかというと、釉薬の成分が結晶にならずに、非晶質で分子と原子が乱れた配列になっているからです。
原料は長石、土灰、藁灰などが調合されています。
美しい白色を出すために、骨灰が使用される場合もあります。

同じ器であっても、釉薬の種類によって、仕上がりが大きく変わってくるので、陶芸教室がどのような釉薬を調合しているのかも陶芸教室選びで重要なポイントだと言えます。

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